人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

天文中年の部屋2

tenmontyu2.exblog.jp

昆虫や野鳥や天体写真

AXD赤道儀 降臨!

前々から欲しかった、移動観測用大型赤道儀ですが、
EM-400は重過ぎる、EM-200じゃSXPと比較するともう一声搭載重量が欲しい。
ということで、Vixen AXD赤道儀を購入しました。

AXD赤道儀 降臨!_d0251387_22213.jpg


ダンボールケース類です。

AXD赤道儀本体
AXD-TR102 三脚
AXDハーフピラー
AXD用アルミケース
AXDウエイト3.5kg

です。
本体付属のウエイトは 7kg と1.5kgの二種類標準ですが。
ラインナップの中間の3.5kgが一番使いやすいし出番が多そうと思い追加しました。

AXD赤道儀 降臨!_d0251387_2275236.jpg


とりあえず組み立てしてみました。
GS200RCを載せてますが、3.5kgのウエイト一個で余裕です。
恐らくガイド鏡とカメラを搭載しても1.5kgを追加するだけでバランス取れそうですね。

専用の三脚は重く、強度は十分です。
ハーフピラーの強度もSXP用の物とは比べ物に成らないくらいしっかりしてますが
4.9kgと重いです。
問題はこのハーフピラーちょっと長いので、赤道儀を載せるのに、胸の高さまで赤道儀持ち上げないと
載らないのがかなり辛いです。もう10センチ短ければ載せやすいのですが(汗)

赤経、赤緯の動きは滑らかですが、クランプフリーの動きはSXPと比較すると少し重い感じです。
まあ、この赤道儀にあまり軽い機材を乗せるつもりは無いので、このくらいの方が良いような気がします。
勿論、動きそのものはスムースです。


クランプの効き具合も十分で、この辺の感じはSXPよりもはるかに良いです。
ウエイト軸を持って揺さぶってもびくともしません、ガッチリとした感触です。

私の場合はSXPを使っているので、大きさと重さ以外はSXPの操作となんら変わりません。
それよりも、極軸のセッティングなどは、水平微動が三脚部と固定されていないので
おおよそ北に三脚をセットすれば架台部下部が360度可動するので、良くある、機材載せたまま
三脚の向きをよっこいしょっと持ち上げて動かす必要が在りません、この構造はとても便利です。
SXPも是非このような構造に改良して欲しいところです。

また、スターブックテンはSXPとAXDでは互換性があるというか、両機のスターブックテンは全く同じものなので、AXDに従来SXPで使用しているアドバンスユニット入りの方を使うことにしました。
もちろん、SXPを使うときはアドバンスユニット入りを使いますが、恐らく遠征地での2台体制は

AXD+GPD2
SXP+GPD2

のどちらかに成るかと思います。

AXDの一番の売りはその精度の高さで、ピリオデックモーション±4秒をメーカーが保証してます。
機械的精度もかなりの赤道儀ですが、AXDはV-PECという、赤道儀個々に記録した不揮発PECです

最近、「天体写真の世界」で有名な吉田さんもこのAXDを購入されて最近AXDのレビューを書かれています。

http://ryutao.main.jp/equip_axd.html


この記事に吉田さんがAXDのピリオデックモーションを計測されてます。
この時の測定値は±1秒ということで、このサイズの赤道儀としては、最高の数値です。
比較二重星にアルビレオをチョイスされてますが、離角が34秒では、ちょっとわかり辛いかなぁ
なんて思っていたので、私はこと座ε1 離角2.4秒をチョイスしました。

吉田さんはu-250CRS+STiで撮影ですから

2500mm×7=17500mm

私は1600mm+8mmアイピース+OM-DEM-5二倍クロップ

1600/8=200   倍率
200×50=10000 焦点距離換算
10000×4=40000mm フォーサース+2倍クロップ(合計4倍)

ということで、二倍以上の倍率で撮影しました。

AXD赤道儀 降臨!_d0251387_22443744.jpg


GS200RC+8mm拡大撮影
カメラオリンパスOM-D EM-1 2倍クロップ

この結果を見ると、私のAXDも±1秒から1.2秒以内に収まっているような感じです。

AXD赤道儀 降臨!_d0251387_22492971.jpg


GS200RCに笠井の屈折用レデュサー0.6倍をつけて100秒露出してみました。

960mmF4.8 カメラはASTRO60D
ISO200 100秒

まあ、周辺星像はこの0.6RDとGS200RCの相性はイマイチのようですね。
中心像は一応、丸くなっているので、500mm位の焦点距離なら極軸を精密に
合わせれればノータッチガイドできそうですね。

とりあえず、遠征するまでに、
笠井 屈折用0.8RD
アストロテック屈折用フラットナー

この2点のテストをしたいと思っています。
by tenmontyu2 | 2015-11-06 22:56 | 天体写真 | Comments(4)
Commented by はーろっく at 2015-11-07 02:13 x
 ついに、着弾しましたね! おめでとうございます。
精度の高さに、驚きです。かなりの高精度ですね、ここまで実性能が高いとは思ってませんでした。三鷹の名機より凄いじゃないですか。
またウェイトが軽くすむのがグッジョブですね、EM400は1個8.5kgのものしかないので最悪です。電流値が低いのもいいですね。EM400は精度自体そんなに良くはありません、オートガイドしているときのPHD2のグラフを見ていてもかなりのふらつきがあります。重くて頑丈なだけが取り柄の赤道儀です、電気も大喰らいですし...
でも、この新月期、天気が良くありませんねぇ。土日アウトですしね。
106ED用の新型レデューサーは導入されるんですか?
Commented by tenmontyu2 at 2015-11-07 12:36
はーろっくさん
FSQ106EDはAXD引き取りの際に
タカハシに入院させてます。
調整が完了して戻って来たら、とりあえず、手持ちのRD0.73でテストしてから、悩みますね〜
まぁ、F3の明るさとなると、暗い空でないと出番無いので、大台やしらびそなどの遠征地での使用が前提になりますね〜
稼働率考えると、価格が高いですね〜
でも、気になるRDですね。
はーろっくさんに先に買っていただいて、是非レポートお願いしますね〜。
Commented by くろ at 2015-11-08 23:36 x
この度はおめでとうございます。
ついに最高峰の赤道儀ですね〜。どんな鏡筒でもバッチこーい!って感じです。それでいてパソコンいらずなのが羨ましいです。
ぜひミューロン250あたりを乗せてdeepskyを
狙って欲しいです。早く現物を見たいです(^o^)
そのためにも晴れて欲しいですね。
Commented by tenmontyu2 at 2015-11-09 10:20
くろさん
くろさんも新兵器導入おめでとうございます。
最終的にはやはり、μ-250CRS良いですね〜。
まぁ、がま口もカラですし、自分の部屋にも置き場所無いので、暫くは無理ですね〜
来年はいよいよ冷却CCD辺りを考えて行こうかと思います。
今週末、晴れて欲しいですね〜。
今のところ、絶望的な予報ですね。^_^;

by tenmontyu2